英語会議で『割り込めない』を解決する10の魔法フレーズ
英語会議で『割り込めない』を解決する10の魔法フレーズ

「議論についていけているのに、英語会議で割り込みのタイミングが掴めず、結局一言も話せないまま終わってしまった」——外資系で働く方なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。私自身、外資コンサルに転職して最初の半年は、まさにその状態でした。議事録を後から読んで「あ、ここで言いたかったのに」と何度思ったことか。
でも安心してください。英語会議で割り込めないのは、英語力の問題ではなく「型」を知らないだけです。今日は、私が現場で繰り返し使い、効果を実感した10の魔法フレーズを、丁寧度別・場面別に紹介します。明日の会議からそのまま使えますよ。
結論:まず覚えるべき「割り込みの3大フレーズ」

細かい解説の前に、結論からいきますね。忙しい方は、まず以下の3つだけ覚えて帰ってください。これだけで英語会議での発言率は確実に変わります。
- Can I jump in here?(ちょっと入ってもいいですか?)— カジュアル万能型
- Quick thought on that.(それについて一言)— スマートな割り込み
- Sorry to interrupt, but —(割り込んですみません)— 丁寧な定番
この3つは、私が外資10年で何千回と使ってきた「鉄板」です。特に1つ目のCan I jump in here?は、ネイティブ同士のマシンガントークにも自然に入れる魔法のフレーズ。今日から口に出して練習してみてくださいね。
選定基準:なぜこの10フレーズなのか

世の中には英語会議の割り込み表現が無数にありますが、今回は私が以下の3つの基準で厳選しました。
- 実用性:外資系の実会議で月1回以上使う頻度があるか
- 失礼にならないか:相手の役職・関係性を問わず使えるか
- 覚えやすさ:3〜5語で口に出せる短さか
長くて丁寧すぎるフレーズは、覚えても本番で出てきません。短く、即座に口から出せるフレーズこそが現場で機能します。これは私が現場で痛感したことです。
また、ELT Schoolの解説でも触れられているように、May I say something?のような過度に弱気な表現はグローバル現場で発言力を下げる傾向があるとされています(ELT School)。本記事では、丁寧さと主導権の両立を意識した10本に絞りました。
10の魔法フレーズ一覧比較表

まずは全体像を表で押さえましょう。以下が今回紹介する10フレーズの一覧です。
| No. | フレーズ | 丁寧度 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 1 | Can I jump in here? | ★★★ | カジュアルな割り込み万能 |
| 2 | Quick thought on that. | ★★★ | 短く意見を挟む |
| 3 | Sorry to interrupt, but — | ★★★★ | 丁寧な割り込み定番 |
| 4 | If I may add something — | ★★★★★ | 目上・顧客向け |
| 5 | Just to build on that — | ★★★★ | 相手に乗っかって発言 |
| 6 | Can I push back on that? | ★★★ | 反論したいとき |
| 7 | Let me jump in for a second. | ★★★ | 一瞬だけ入りたい |
| 8 | Before we move on — | ★★★★ | 話題が進む前に止める |
| 9 | Can I add one quick point? | ★★★★ | 追加の論点提示 |
| 10 | Sorry, can I clarify something? | ★★★★ | 確認・質問で入る |
丁寧度は★が多いほどフォーマル。社内のチーム会議なら★3つで十分、クライアントや経営層が同席する場面では★4〜5を選ぶ、というのが私の使い分けの基本です。
各フレーズの詳細解説

それでは1つずつ、使い方とニュアンスを見ていきましょう。各フレーズに「こんな人におすすめ」を添えていますので、自分の状況に近いものから試してくださいね。
1. Can I jump in here?
jump inは「議論にぴょんと飛び込む」イメージ。私が一番使うフレーズです。社内会議なら9割これで通用します。こんな人におすすめ:カジュアルな雰囲気のチーム会議で、自然に発言を始めたい人。
2. Quick thought on that.
許可を求めずに「ちょっと一言」と切り出すスマートな型。quickがつくことで「長くは話しません」という配慮も伝わります。Mikiいわく、ネイティブの会議では許可を取らずに割り込むのが普通だそうです。こんな人におすすめ:ネイティブ会議に主体的に入りたい中級者以上。
3. Sorry to interrupt, but —
定番中の定番。Excuse me for interruptingより少しカジュアルで、社内外問わず使えます。語尾を上げずにそのまま本題へつなげるのがコツ。こんな人におすすめ:まず1つだけ覚えたい初心者。
4. If I may add something —
最も丁寧な部類。If I may(よろしければ)が控えめさを演出します。サーブコープの解説でも、If I may interject for a momentのような形が丁寧な割り込み表現として紹介されています(Servcorp)。こんな人におすすめ:役員会議・クライアント同席の場で発言したい人。
5. Just to build on that —
前の発言者を立てながら自分の意見を重ねる、外資で評価される高度な型。build on=「乗っかって発展させる」。これを使えるとぐっと「議論できる人」に見えます。こんな人におすすめ:賛成を示しつつ自分の存在感も出したい人。
6. Can I push back on that?
push back=「反対意見を述べる」。直接I disagreeと言うより圧倒的に角が立ちません。私が反論したいとき必ず使う表現です。こんな人におすすめ:議論で反対意見を述べたいが、対立は避けたい人。
7. Let me jump in for a second.
for a second(一瞬だけ)で「すぐ終わります」とシグナルを送れます。長い議論を止めて短く確認したいときに便利。こんな人におすすめ:議論の流れを止めずに短く挟みたい人。
8. Before we move on —
話題が次に進む前に「待った」をかける型。move on(先に進む)を阻止するイメージ。重要論点が処理されないまま流れそうなときの命綱です。こんな人におすすめ:議論の取りこぼしを防ぎたいプロジェクト責任者。
9. Can I add one quick point?
one quick pointと数を絞ることで「長くならない」と相手を安心させる効果があります。終盤の議論で追加論点を出したいときに最適。こんな人におすすめ:会議終盤に追加発言したい人。
10. Sorry, can I clarify something?
意見を言うのが怖いなら、まず「確認」から入りましょう。質問は誰も否定できないので、安全な発言の足がかりになります。私が新人時代に最も助けられた型です。こんな人におすすめ:意見発言にまだ自信がない英語会議初心者。
💡 ポイント
10個すべて覚えなくて構いません。まずは自分の役職と性格に合うものを3つ選んで、明日の会議で1回ずつ使ってみてください。「使えた」という体験が次の発言を呼びます。
シーン別おすすめフレーズ
「結局、自分の状況ではどれを使えばいいの?」という声に答えるため、シーン別の早見表を用意しました。以下は英語会議の割り込み場面ごとのおすすめ対応です。

| シーン / 条件 | おすすめフレーズ | 理由 |
|---|---|---|
| カジュアルな社内チーム会議 | Can I jump in here? | 自然で短く、関係性を壊さない |
| 役員・顧客同席のフォーマル会議 | If I may add something — | 控えめさと敬意が伝わる |
| 議論が脱線しそうなとき | Before we move on — | 論点に戻す主導権を握れる |
| 反対意見を述べたいとき | Can I push back on that? | 角を立てずに反論できる |
| 意見に自信がないとき | Sorry, can I clarify something? | 質問形式なら安全に発言できる |
| 議論を発展させたいとき | Just to build on that — | 協調的な発言者の印象を与える |
私のおすすめは、まず自分が一番遭遇するシーンを1つ選び、対応フレーズを「無意識に出るレベル」まで音読することです。フレーズは知っているかどうかではなく、口から出るかどうかが勝負です。
割り込みを成功させる3つのコツ
フレーズを覚えるだけでは不十分。実戦では以下の3点も意識してください。
- 声を一段大きく:オンライン会議では特に、最初の一語を強めに発声しないと埋もれます
- 名前を呼ぶ:John, can I jump in?のように相手の名前を頭につけると確実に注意を引けます
- カメラに向かう:オンラインなら身を乗り出す、視線を上げるなど物理的なシグナルも有効です
ECCのコラムでも指摘されているように、日本人は「他の人が発言している時に割り込めない」という礼儀正しさが裏目に出やすい傾向があります(ECC法人)。文化的な遠慮を一度脇に置き、「割り込みは議論への貢献」と捉え直すことが第一歩です。
フレーズを定着させる学習法
「フレーズはわかった。でも本番で出てこない」——これが最大の壁ですよね。私自身、暗記しても会議では真っ白になる経験を何度もしました。そこで、定着のために実践している方法を共有します。
1. 3フレーズに絞る
10個全部覚えようとすると、結局どれも出てきません。まず自分の頻出シーンに合う3つだけを「自分の武器」と決めてください。私は最初、Can I jump in here? / Sorry to interrupt, but — / Sorry, can I clarify?の3つだけで半年戦いました。
2. 朝のシャドーイング
毎朝、選んだ3フレーズを10回ずつ声に出すだけ。所要時間1分。口の筋肉に染み込ませることで、本番で考えずに出るようになります。
3. 会議前の「一言宣言」
会議に入る前、心の中で「今日は最低1回は割り込む」と決める。これだけで発言確率が劇的に上がります。私はカレンダーの会議名の横に「J(jump in)」とメモしていた時期もありました。
📘 教材活用のヒント
EigoMarkでは、外資系の実会議・プレゼン・メール・交渉で実際に使われているフレーズを場面別に集約したPDF教材「EigoMark Business 150」(Vol.1:会議・プレゼン・メール・交渉・雑談 / Vol.2:本社対応・チームマネジメント・数字・社内システム・危機対応)を提供しています。スクールに通う時間がない方の「現場直結の即戦力ストック」としてご活用いただけます。
まとめ:英語会議の割り込みは「型」が9割
ここまで、英語会議で割り込むための10の魔法フレーズと、定着のコツをお伝えしました。最後に要点を整理します。
- まず覚えるべきはCan I jump in here? / Sorry to interrupt, but — / If I may add something —の3つ
- 10個全部覚えるより、自分の頻出シーンに合う3つを口に染み込ませる
- 反対意見はpush back、議論発展はbuild onで角を立てずに発言できる
- 声の大きさ、名前呼び、視線などの非言語シグナルもセットで使う
- 「割り込みは議論への貢献」と捉え直すマインドセットが最大の鍵
英語会議の割り込みは、英語力ではなく型と勇気の問題です。私自身、半年間一言も話せなかった人間が、今ではファシリテーションまでやれるようになりました。あなたも必ずできます。明日の会議で、まず1回、Can I jump in here?と声に出してみてください。そこから景色が変わりますよ。
よくある質問(FAQ)
割り込んだあと、頭が真っ白になったらどうすればいい?
Actually, let me come back to that in a second.(やっぱり後でまた戻ります)と言って一旦引いてOKです。割り込んだこと自体が「議論への参加意思」を示すので、内容が薄くても問題ありません。
役員や上司に割り込むのは失礼じゃない?
欧米のビジネス文化では、適切な割り込みはむしろ「議論に貢献している」と評価されます。If I may add something —のような丁寧な型を使えば、役職差は問題になりません。
オンライン会議で割り込むのが特に難しいです
声の遅延があるので、相手の文末で息を吸う音を狙うのがコツです。また、チャット欄に「Quick comment?」と書いてからスピーカーに入る「予告型」も有効ですよ。
反論したいけど対立したくない。どう伝えればいい?
Can I push back on that?やI see it slightly differently —がおすすめです。直接的なI disagreeより柔らかく、議論を続けやすい雰囲気を保てます。
フレーズを覚えても本番で出てきません
覚えるフレーズを3つに絞り、毎朝1分のシャドーイングを2週間続けてください。インプットではなく口の筋肉のトレーニングです。これで「考える前に出る」状態に到達します。
